【第1回】前田恵一流・相手に”気づき”を与え、行動を引き出す「言葉の力」
あらすじ
前回記事で、チームの成果を最大化するモチベーションの3STEPについて、前田塾塾長・前田恵一氏と議論を深めた6人のブログメンバー。
そんな中、「自分のため」「チームのため」「顧客のため」という3つのSTEPを進む際に、他の人からの「言葉」がやる気スイッチとして機能していたことに気づく。
今回の記事では、そういった「相手に”気づき”を与え、行動を引き出す言葉」が、どのようにしてその力を持つのか、そのメカニズムについて分析していく。
※前田恵一氏インタビュー第1弾!
圧倒的成果を出すチームが持つ、モチベーションの1+3STEPとは?
第1回 STEP0
第2回 STEP1
第3回 STEP2
第4回 STEP3
第5回 まとめ ※時間がない方はこちらをチェック
目次
♦︎言葉の「マジック」?
♦︎相手の立場から、その場の情報をとらえ直す
♦︎心に響く言葉を選んで、三つだけ伝える
♦︎アナロジーを使って、言葉を相手の心に直接届ける
言葉の「マジック」?
ぺぱねぇ:
ちゃおずが前回の記事で「他のメンバーのやる気と行動量に感化されてやる気が出た」って話をしていたけど、私がやる気になったのは前田さんの「パワーワード」の影響が大きかった!
前田塾の講義の中でも、塾生同士で教え合うコミュニケーションを促すために、
「君たちの中でだれが優秀かどうかなんて、どうでもいい」
と言ってみたり、大事なフレーズの前には「ここに本質が眠っているからね」
と、敢えて間を置いてみたり。
ちょっとしたフレーズが入るだけで、話の吸収度が全然違うと思うんですよね!
その辺の言葉のマジックというか、どうやってそのフレーズを紡ぎだして伝えているのか伺いたいです。
前田さん:
なるほど…言葉のマジック?(笑)
それは、僕の言葉が火をつけると思ってくれているってこと?
ぺぱねぇ:
そうです。それが言葉なのか、態度なのか、それらの合わせ技なのか?
職人技のようなものなのか、訓練すればだれでもできるものなのでしょうか。
相手の立場から、その場の情報をとらえ直す
前田さん:
う〜ん…。あ、でも、僕が意識しているのは、綺麗に聞こえてしまうから好きじゃないけど、「みんなの立場に立つ」ということは心がけている。
ずん子:
先ほど出て来た相手思考ってことですか?
前田さん:
そう。
例えば、講義中のみんなの態度や反応を見て、みんなこの話を聞いてどういうことを想像しているんだろうなぁとかを考えている。表情や目線、頷き具合や熱量みたいな雰囲気から、意味の咀嚼がどこまでできてるのかなって。この時に、僕が学生時代だったらどんなふうにこの発言を受け止めて、自分に意味づけをするかなってことを考えている。話している内容はすごくいいことを言っているんだけど、経験を積まないとなかなか腹落ちしないだろうなということを、講師の立場になったり、生徒の立場になったりしながら考えてみたり。
皆の話を例にとると、メンバーがやる気にならなかったのは「PVを上げる」という目的がなぜ重要なのか、意義付けが十分にされていないからなんだよね。
そこの意義づけを自分自身でやるのも訓練なんだけど、そこは多少補助輪があってもいいかもしれないなっていう風に思って、差し出がましいながらもブリッジング(橋渡し)をしたという感じ。
ぺぱねぇ:
講師の方の雰囲気がちょっとゆるくて、全体の雰囲気もゆるくなっていた時に
「今、ゆるい感じで進めているけど…」
という前田さんの言葉を聞いて、
「そう!確かに思っていた!」
と思ったんですよね。
自分たちの考えていること、感じていることが、バレているんだなぁと焦りました(笑)
前田さん:
みんなの表情ずっと見ていたからね。 つまんなさそうだなとか、あとはなんかこう目の輝きが僕の想定とちょっと違うなとか。
でもそれは別にみんなが悪いわけではなくて、適切なブリッジングができていないとそうなるよなって。
次回予告
相手の状況をとらえた上でどのような言葉をかければいいのか。
前田氏が実践しているテクニックである「キーワードを3つに絞る」「アナロジーをきかせる」についてご紹介します!
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